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ハイブリッド戦争(hybrid warfare)

2016-03-05 6:34 PM

昔とは手法を変え、無人偵察機やサイバー攻撃により官民の標的を狙う戦法が、昨今の戦いに用いられています。ウクライナが経験したロシアとのハイブリッド戦争は、正規軍・非正規軍、戦闘要員・一般民間人(例えばフーリガン)、マスメディア・SNS、政治家・著名人、クーデター・抗議デモ、物理的な破壊・情報戦(サイバー戦)が複数、複雑に絡み合った戦いでした。

すぐそばでその戦いを見ていましたが、今日、明日、どうなるか分からない状態の戦争でした。前線にいる軍人と、そのすぐ後方にいる民間人の区別も曖昧でした。収拾がつかないイメージでした。それは、ハイブリッド戦争の特徴のようです。なぜそのようになるか?それは、昔のような国家VS国家という構図ではなく、非国家組織(反政府組織、極右、極左、テログループ、義勇兵、民兵、犯罪組織、フーリガンなど)が、国家よりも小さな単位で戦争に関与する構図になってきているからです。そして各組織やグループは、互いに利害を一致させて重なったり、裏切りで袂を分かつ状態になったり、タリバン・アルカイーダ・ISIS、ロシア軍・東ウクライナの分離主義者のように、その関係は複雑です。

日本の国家、インフラ、企業、一般民間人も、状況によって、ターゲットになり得ることを忘れてはならない(既に標的になっている)はずです。覇権主義の国家は、すぐ隣にもいます。政治外交、テロ、サイバー空間、プロパガンダなどを駆使し、敵とみなした国・システム・組織を欺いたり、体力を消耗させたり、変動を誘発させたりします。

元来のような直接的な戦いではなく、敵視する相手が自滅するようなジャブを打ち続けるようなイメージと言えるかもしれません。そこには必ずサイバー空間を最大限に利用した作戦が用いられます。

本日は、上記で何を申し上げたかったと言いますと、戦術は、サイバー空間を用いて、より複雑になってきています。そして、いつ、どんな理由で、誰からの攻撃にあうか、予想しづらい状況になってきています。したがって、大切な家族や子供を守るのと同様に、備えあれば憂いなしで、企業や組織の防衛を考えていただければ幸いです。

薬きょうで作られたプーチン画(ウクライナ・キエフ)

 
 

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